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プロジェクト事例
ポケットカード株式会社 データビジネス企画室 様
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CASE STUDIES

ポケットカード株式会社 データビジネス企画室 様

ポケットカード株式会社について

1982年に株式会社ニチイ・クレジット・サービスとして設立。

2001年に社名を現在のポケットカード株式会社に変更、その後変遷を経て、2018年に伊藤忠商事の連結子会社となる。

現在、伊藤忠グループのリテール金融領域においては中核をなすクレジットカード会社。

プロパーカードである『P-oneカード』をはじめ、『ファミマTカード』『ZOZOCARD』といった数多くの提携カードを提供。

全国各地の幅広い年齢層に支持され、2021年時点の会員数は約500万人に上る。

現在は「伊藤忠グループの一員として、次世代の金融サービスを牽引する」を中長期ビジョンに掲げ、グループ一体となったカード戦略を推進し、キャッシュレス基盤のさらなる躍進を目指している。

意思決定を支援する分析組織の立ち上げ

ポケットカード社では、かねてよりデータウェアハウスを整備し、定型レポートを業務部門へ提供するなどの利活用を行っていた。

しかし、分析業務を担う専門の組織が存在しないなどの理由により、個々の課題を解決するためのアドホック分析には充分に時間をかけることが出来ていなかった。

戦略目標の実現にあたり、課題に応じた分析をもとに業務部門の意思決定を支援できる、社内コンサルタントとしての役割を担える組織の設立が求められていた。

そこで、

①業務ヒアリングを行い部門の抱える課題を定義し
②課題解決の道筋を立て分析を実施し
③業務部門へ分析結果をフィードバックし
④効果検証を含む施策実行支援を行う

ことができる組織を目指し『データビジネス企画室』が編成された。

メンバー育成のパートナーとしてテンソル・コンサルティングが選ばれたことについて、データビジネス企画室室長は『これまでも与信分野で高い技術力を発揮していたテンソル社に期待した』とコメントしている。

社内コンサルティングを担う人材の育成

メンバー育成はトレーニングフェーズと実践フェーズの2段階で進行した。

テンソル社では、自身が長年にわたり金融事業のコンサルティングを行ってきた経験を体系化し、金融ビジネスにおける分析に必要な技術を無駄なく学習できるカリキュラムを提供している。

トレーニングフェーズでメンバーはこのカリキュラムを通じて、基礎統計論理や分析ツールの取扱いを学んだ。

実践フェーズではメンバーごとにテーマを定め、業務部門へのヒアリング・課題定義・数理モデル構

築・テストマーケティングといった、データサイエンティストとして必要な一連の業務をOJT形式で実

施。

各メンバーはテンソル社からのアドバイスを受けつつ、マーケティング・顧客分析・与信管理など多岐にわたるテーマへ取り組んだ。

18ヶ月間に及ぶプロジェクトの結果、データビジネス企画室は単なる分析ツール・オペレータではない高度な分析技術を保有するチームへと成長した。